Love & Ginger - 物語文章
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【6】
映画の次の日の朝、祐は自宅で朝のニュース番組を見ながら岬が迎えにきてくれるのを待っていた。
けれども岬はやってこなかったので、遅刻する前にこちらから出迎えに行くことにした。
「あらお隣さん、岬ならもう学校行ったけど。」
「まじすか。」
祐がひとりで登校すると、教室には既に岬の姿があった。
声をかけようと近づくが、岬は祐に気付こうとしない。
(避けられてるな。)
祐は岬へのコンタクトを諦めた。
その日は一日、岬が祐を避け続けたので、結局祐は岬をそっとしておいた。
下校のときも、岬はさっさとひとりで帰った。
付きまとっても迷惑がられるだろうと思い、祐は図書室で本を物色してからやはりひとりで帰った。
次の日もその次の日も、岬はひとりで登下校し、祐を避け続けた。
お隣さん同士は急に疎遠になって行った。
*
「おはようございますミサキモリさん。」
「…。」
「…おはよう、すけさん。」
祐はその日、登校する岬を待ち伏せた。
「ご無沙汰ですね。」
「そう?」
こころが背を向いている感じがぴりぴり伝わってきた。
「どうすか最近調子は。」
「別に。」
会話は弾まなかった。
住々神社前、岬は坂の傾斜の緩やかなほうの、住宅地を通る道に車椅子を進めた。
祐も並んで歩くつもりだった。
「すけさんの道はあっちでしょ。」
「いや、でも…」
「向こうの方が早いよ。」
「今日は時間に余裕がありますから。」
「お供しちゃダメですか?」
「向こうの道で行きなよ。」
結局祐は引き下がった。
彼らは同じ場所に通うために神社の前で別れた。
坂をとぼとぼ上っていく祐の姿を、岬はじっと見送っていた。
大きなため息をついた。
「私って、バカだな。」
「ほんと、嫌になっちゃう。」
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