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Rio_Heart(モンスターハンター小説) - 物語文章

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【2】

 「あれ? タケルさん?」
 「おや、リオさんじゃないっすかこんにちわ。」
 「なにしてるんですかこんなところで。」
 「ヒンズー・スクワットをしています。身体動かすの大嫌いなんですよ。」

 街の入り口でドスプーギーをスケッチしていたらリオさんから声をかけられた。運がいいじゃないか。

 「タケルさん絵をお描きになるんですね。」
 「絵なんて生まれてから一度も描いたことありません。」
 「描いてるじゃないですか。」
 「これは心の汗です。」

 「さよなら。」
 「待ってリオさんいまその通りドスプーギーをスケッチしていたんですよほらわたしはこどもの頃から落描きが趣味だったもので」

 「お上手ですね。」
 「生きるのが下手な分絵は上手いんですよ。」
 「そこまでは褒めてません。」
 「(きびしいなあ)」

 「そのスケッチブック、ちょっと見せてもらっていいですか?」
 「前から2ページ目にはえろい絵が描かれているのでそこだけは見ないように気を配ってください。」
 「どれどr」

 びりりりびりりっ!!!

 「間一髪でした。」
 「じゃあタケルさんその右手に握っている紙くずあっちのくずかごに捨ててきてあげますからスケッチの続きをどうぞ。」
 「ああありがとうございます。はいこれ、おねがいしますね。」

 …

 「白紙だったんですけれどタケルさん話が違うじゃないですか。」
 「わたしを甘く見たのがあなたの敗因です。

 で、結局スケッチブック、ご覧になります?」
 「拝見しましょう。」

 「最近描いたやつは、知り合いの肖像画のための下書きですね。」
 「私こういう絵柄好きですよ。」
 「ありがとうございます。
 あ。

 わたし気に入った方の肖像画をお描きするのが趣味なんですが、お近づきのしるしにリオさん、一枚描いて差し上げましょうか。」
 「え、いいんですか。
 でも、悪いですよ。」

 出た遠慮。

 「つまりわたしには趣味を楽しむ権利がないと。」
 「いえ、そういう意味じゃ…」
 「じゃあお描きしますね。」
 「えーとまあ、そういうことなら、お願いします。」


 「資料としてお写真を撮らせてもらってもいいでしょうか。」
 「いいですよ。」
 「じゃあ脱いでそこに横になって」
 「もう一度おっしゃってくださいますか?」
 「せっかくだから写真撮りに行くついでにクエストにでも行きましょうか。最近やっと闘技場の参加資格を得たんで手軽なモンスターを捕獲したいんです。」
 「写真もクエストもどっちもオーケーですけれど、現物を見て描くんじゃなくて写真から描くんですね。」
 「現物だとほら描くときにどぎまぎするじゃないですか。写真ならじっくり描けるし心理的負担もないし描き易いんですよね。」
 「捕獲、どのモンスターがお目当てですか。」
 「そーうーすーねー。あんまりしんどくないやつ…
 まあ、いま受注可能クエストに並んでいるものからチョイスすると、ダイミョウザザミかな。よろしいですかリオさん?」
 「いいですよ。行きましょう。」

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